人事・労務の知恵袋

人事・労務 コロナ禍以後、リモートワーク・副業に対する意識の変化

【執筆者】社会保険労務士法人スマイング コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢

副業・転職のキャリアSNS「YOUTRUST」を運営するYOUTRUST社が、YOUTRUSTユーザーを対象に「新型コロナウイルスの影響下における働き方の実態・意識調査」をテーマにした調査を実施しております。
景気悪化の中、極正社員・副業の採用状況は「現状変更なし」が大多数であり、YOUTRUSTの大半のユーザーが属するIT業界ではむしろ採用を拡大する企業もあります。
現在でも引き続き採用を続けている職種については、1位の「エンジニア(55%)」が、2位の「デザイナー(23%)」に30%以上の差をつける圧倒的な結果となっており、引き続き人材の確保が難しい状況なります。
YOUTRUSTユーザーの8割以上がリモートワークを新たに実施しており、リモートワークでの自身の生産性についても、6割以上が生産性の向上を実感していることが明らかになっております。
今後のリモートワークについては、約9割が継続的な実施を希望しており、通勤ストレスの削減、移動時間がなくなったことのメリットが多く挙げられましたが、課題を感じる点については、健康面や業務環境面、コミュニケーション・マネジメント面など、さまざまな面で対応しきれていない現状が明らかであり、リモートワークに対応した環境構築や組織マネジメントのアップデートが求められています。
コロナ禍以後で4割以上の人が「副業意欲が高まった」と回答しており、理由1位は、収入増加よりも「知見や視野の拡大(66%)」「スキルや経験の獲得(61%)」とキャリア重視の傾向が挙げられております。
リモートワークなどの働き方に適応できる環境づくりと、副業などフルタイム以外の柔軟な働き方に対応できる組織体制づくりが、今後企業を成長させるための大きなポイントになりうると考えられます。
コロナ禍以後、出勤率を従来の50%への変更、フレックスタイムのコアタイムの変更、残業申請の簡素化、プロセス評価から成果による評価への変更などが進んでおり、副業を認める企業も増えております。
 
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投稿日:2020/05/18
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