ディスコ社の「2021年卒採用ホームページに関する調査」によると、学生の約6割が個別企業のサイトを「有益な情報源」と認識していることがわかりました。
また、企業の採用ホームページについて、どの程度閲覧したかを尋ねると「かなり目を通した」(64%)、「目を通した」(33%)を合わせると95%を超え、ほとんどの学生が閲覧しており、前年の調査と比べると「かなり目を通した」の数値が大幅に増加しているため、新型コロナウイルスの影響で説明会などの機会が減り、インターネット上の情報が例年以上に活用されたようです。
採用ホームページ内でよく閲覧したコンテンツについては、選考フェーズごとに、インターンシップへの応募・参加時は「事業内容・実績」(60%)と最多、エントリーや選考応募をするか判断する段階では、「事業内容・実績」(71%)「待遇、福利厚生、ワークライフバランス」(62%)がよく閲覧されており、エントリーシートの作成時や面接前になると、「企業理念・トップメッセージ」(74%)「会社概要」(60%)「採用コンセプト、求める人物像」(54%)が増加、内定承諾・辞退を判断する段階では、「待遇、福利厚生、ワークライフバランス」(60%)が最多となります。
企業の採用ホームページの中で好印象だったものを尋ねると、1位はソニー社、2位はNTTデータ、3位はSky、4位は同率で三井物産と日立製作所、文系ではニトリや日本生命保険、理系ではデンソーやパナソニックも上位に入っています。
1位のソニーは、「求める人物像が明確」「直感的に『働きたい』と思わせるような文言とデザイン」「社員紹介が充実している」「職種別に分かれていて内容が見やすい」というコメントがあげられており、NTTデータには「SIという、学生にとって馴染みのない事業を分かりやすく伝えている」、Skyには「ファーストインパクトが大きく、印象にとても残った」「新入社員のインタビューもある」などというコメントがそれぞれ寄せられ、社員紹介や事業・職種の説明など、実際の仕事をイメージしやすい情報が多く求められているようです。
不動産業界でも、情報が実際に内見しなくともテクノロジーの向上により物件が確認できるようになってきているため、事前にインターネット等で気に入った物件をチェックし、賃貸不動産での成約までの内見数が減っていると耳にします。
採用力を高めたい企業は、採用ページや仕事をイメージしやすいようなインターネット上の情報に注力する必要があると考えます。
テレワークにも欠かせない人事評価の仕組みづくり