エン・ジャパン社の副業実態調査によれば、「現在、副業を希望していますか?」との問に、昨年の同調査よりも8ポイントアップし49%が「希望している」と回答していることがわかりました。
副業の希望理由は2年連続、「収入を増やしたい」(88%)が最も多いが、「失業したときの保険」(22%)と昨年より8ポイント増加しており、コロナ禍以前よりも将来の不安を感じる人が増えるのは当然かもしれません。
新型コロナウイルスの影響は、業種や職種によっては異なり、テレワークや巣ごもりの需要に応えることで、「変わらず仕事がある」が、一方で副業を考える余裕すらなくなるくらい、本業にダメージを受けている人もいるようです。
同調査では、副業を容認する勤め先は27%に留まっており、副業を実行するにあたっても、いくつかハードルがあることもが伺えます。「副業をする上で不安に感じる点を教えてください。」という問いに対しての回答から、「手続きや税⾦の処理が⾯倒」(52%)が最も多く、順に「本業に支障が出そう」(37%)、「過重労働で体調を崩しそう」(36%)、「収入につながるのか」(33%)心理的なハードルや根本的不安も挙げられています。
同調査では、副業を行なうことで、以下の収入面以外でのメリットも挙げられています。
・同世代の人と会話したり、美意識が高まった。(30歳女性)
・勉強をする時間が増えたことで、顧客との会話の幅がひろがった。収入不安が少し解消されたことでポジティブに生活ができている。(33歳男性)
・副業をすることで、色んな職種を経験することにより視野が広がった。また両立をする計画性や効率術を身に付けられ、結果的にスキルアップに繋がりました。(28歳女性)
副業には、本業では得られないスキルや知識・経験が得られるメリットもありますが、同業他社での副業の場合、情報漏洩等のリスクも挙げられます。会社としてどこまで認めるかによりますが、許可申請書や誓約書を設ける企業も多くあります。
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