メンタルヘルス関連事業を手掛けるメンタルヘルステクノロジーズ社が「企業のハラスメント」に関する調査を実施しています。
「在宅勤務でもハラスメントがあると感じるか」と質問内容について、30.0%が「感じる」と回答しており、在宅勤務時のハラスメントの例としては「なんとなく無視される」「コミュニケーションがない」「仕事をしていないと決めつけている」「電話などよくかかってくる」「時間外やお昼時間に在宅勤務者に不急の電話をしているのを見たとき」「リモート側と出社側でテンションの違いが出やすいからハラスメントにつながる発言もでやすい」「出社しなきゃ、仕事できないですよね?と強要される」「いつ出社するんですか?と電話がくる」といった意見が挙げられています。
ハラスメントに関するご相談では、「上司本人に自覚がないこと」「部下にハラスメントと言われることを恐れて、部下に注意ができない」といった内容が多くあり、上司側も部下側も何がハラスメントなのか、はっきりと知識が無いことが原因の一つとも考えられます。
また、リモートワーク中のコミュニケーションに課題を感じている企業は多く、上司・部下のコミュニケーションが少ない職場はハラスメントが起きやすい、といった調査結果もあることから、リモートワークはハラスメントが起きやすい環境と言えるかもしれません。
最近、耳にするようになったリモハラ(リモートハラスメント・テレワークハラスメント)とは、主にテレワーク中にウェブカメラを通して見える相手のプライベート(部屋の様子や同居人の生活音、服装など)に関わる事項の指摘、業務遂行に必要な範囲を超えた干渉、そして性的な言動といったハラスメント行為のことを指し、パワハラ・セクハラのリモート版と言われています。
リモートワーク中でも、こういうことをしたらにハラスメントに該当する具体例、業務上の指導であれば、ハラスメントに該当しない具体例などを挙げ、再度研修や教育を行ってはいかがでしょうか。知識不足が原因で発生するハラスメントであれば、すぐに予防や改善効果が現れやすいかもしれません。
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