学情社により「2021年4月入社の新入社員の勤務形態」に関する調査結果を発表しました。
在宅勤務・テレワークを実施している企業に対し、「2021年4月入社の新入社員を対象に、定期的に出社の機会を設けるか?」と尋ねたところ、81.8%が「はい」と回答しており、「いいえ」は18.2%になります。
定期的に出社させると回答した人事担当者からは「会社への帰属意識の醸成や、新生活への不安解消のためには、入社後は出社が必要だと思う」「テレワークだけでは、OJTは難しい」「仕事の進め方への理解度やモチベーションを把握するためにも、定期的な出社は必要」といった声が寄せられた一方、定期的に出社させないと回答した人事担当者は「OJT担当者もテレワークなので、研修や育成もリモートで実施する」「始業時や終業時にオンラインでMTGを実施し、コミュニケーションを図る」といった対応をするとコメントが挙げられています。
若手社員が在宅勤務・テレワークをする際の人事担当者の課題については、「モチベーションの状態をつかみにくい」(72.1%)が最も多く、「報連相などのコミュニケーション不足」(68.8%)、「作業の進捗状況や成果の把握が難しい」(59.8%)と続いており、「直接コミュニケーションを取らないと、モチベーションや仕事の理解度は把握しにくい」「顔を合わせていたら、何気ない会話から、本音や不安を聞くことができる。オンラインのMTGでは、雑談やフランクな会話が生まれにくい」といったことを懸念しているようです。
在宅勤務中のコミュニケーションに課題を感じている企業は多くありますが、在宅勤務を導入している企業は、オンボーディング(組織の一員として手ほどきを行い、慣れさせるプロセス)の体系や制度をしっかり作っている傾向があるように見受けられます。
テレワークにも欠かせない人事評価の仕組みづくり