リクルートスタッフィング社は、コロナ禍に前職と異なる業種・異なる職種へ転職を行った人を対象に、「転職者におけるキャリアチェンジ(業種・職種転換)の実態調査」を実施した結果、コロナ禍に転職をした人の59.5%が、キャリアチェンジ(業種・職種転換)をしたことが分かりました。
キャリアチェンジをした人に前職と現職の業種・職種を聞いたところ、「前職とは別の業種、別の職種に転職した」(47.5%)が最も多く、20~40代どの年代でも割合が高く、年代別異業種・異職種への転職率は20代で52.3%、30代で44.1%、40代で46.2%となります。
キャリアチェンジをした人における各業種別の業種転換状況を確認したところ、「旅行・宿泊・レジャー」(87.5%)、「小売・外食」(76.7%)、「商社/流通」(72.4%)は前職と異業種、異職種に転職したという割合が高く、「IT・通信」「メディカル」は前職と同業種の転職の割合が約40%と割合が高く、異業種への転職が少ない傾向にあります。
各職種別の職種転換状況も確認したところ、「販売・接客」(96.1%)、「建築・土木技術職」(85.5%)、「医療・福祉・介護」(81.3%)」の順で前職と異業種、異職種に転職したと回答した割合が高くなります。
キャリアチェンジに向けたスキルアップのために何をしたのか聞いたところ、「希望する業界の具体的な内容について、インターネットで情報収集した」(60.0%)が最も多く、「転職エージェント担当者などから情報収集した」(30.1%)、「友人などから情報収集した」(21.0%)と続いた一方で「スクールに通った」(12.2%)、「副業で取り組んでみた」(7.6%)」といったように、実務経験の機会を得るようなことに取り組んでいる人は多くないことも分かります。
IT企業の40%が業務に副業人材を活用しており、副業人材の採用方法については、「社員や知人の紹介」(39.0%)、「SNS」(31.7%)という調査結果もあり、リファラル採用に関するご相談も増えているように思われます。
IT業界にキャリアチェンジしたい方も多いように見受けられますので、社内制度や採用基準をしっかりと定めることも必要かもしれません。
テレワークにも欠かせない人事評価の仕組みづくり