oVice社の会社員の男女を対象にした「忘年会に対する意識調査」によれば、2020~21年に新卒入社した「コロナ禍入社世代」(以下コロナ世代)は、57.6%が忘年会参加を希望し、全年代でトップであったことが分かりました。
コロナ世代に忘年会に出席したい理由を聞いたところ「入職してから1度も先輩や上司とプライベートで話したことがなく親睦を深めたい」、「リモートでなかなかコミュニケーションが取れない中、親睦を深めることのできる貴重な交流の場だと感じる」などの声が挙げられています。
コロナ世代の「入社後不便に思うこと」については、「社内での人とのつながりを広げにくい」(59.1%)が最も多く、次いで「同僚との人間関係が深めにくい」(54.4%)、「自分の成長を実感しにくい」(43.5%)、「自分の仕事内容や忙しさについて周囲の人に理解してもらいにくい」(43.0%)となり、人とのつながりを得たいという観点から、忘年会に対して興味を持っていることが分かります。
20代に、会社の忘年会がどんな内容であれば参加したいか聞いたところ、「細かいマナーに気を遣わなくていい忘年会」(47.0%)が最も多く、次いで「料理やお酒が美味しい忘年会」(38.6%)、「無料で参加できる忘年会」(37.8%)、「一次会でサクッと終われる忘年会」(33.9%)となり、oVice社は、「条件によっては20代の半数近くが参加したいと答えていることから、場合によっては社員がポジティブに会社の忘年会へ参加する可能性があることが分かった」と分析しています。
また、日本生命保険社の「飲みニケーション」についての調査では、「必要」または「どちらかと言えば必要」と答えた人は全体の38.2%で、去年より16.1ポイント減少しており、必要とする理由で多かったのは、「本音を聞ける・距離を縮められるから」(57.6%)、次いで「情報収集できるから」でした。一方、「どちらかと言えば不要」または「不要」と答えた人は全体の61.9%と、「必要派」を2割ほど上回る結果となります。「不要」の理由として多かったのは「気を遣うから」「仕事の延長と感じるから」となります。
コロナ世代か否かを問わず、社内の人間関係を深めたいが、気を遣うのであれば参加したくないことが伺えますが、忘年会を開催する企業は久々の開催になるかと存じます。
飲み会は気が緩みがちですので、ハラスメント事案が起きないように意識付けをされることも一考です。
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弊社監修「職場のハラスメント標準問題集」
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