人事・労務の知恵袋

人事・労務 コロナ禍前と比較したコミュニケーションに関する調査

【執筆者】社会保険労務士法人スマイング コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢

リクルートワークス研究所が、リモートワークなどの新しい働き方が「職場の集まり方」にどのような影響を及ぼしたのか、実態を調査した結果、37.6%がコミュニケーションの総量が減少したと回答し、約5割は「変わらない」と感じていることが分かりました。
 
コミュニケーションの総量について、コロナ禍前と比べて「減った」は9.2%、「やや減った」は28.4%で、計37.6%が「減少」と回答しており、減少の割合が最も高いのは「他部署」とのコミュニケーションで、35.9%となります。
 
コロナ禍前と比較して「減った」と感じる集まりは、1位「ランチや飲み会」(71.0%)、2位「研修やイベント」(61.1%)、3位「仕事とは関係のない人との新たな出会い」(46.0%)、その他、仕事とは関係のない雑談や他部署や社外の人との新たな出会い、たまたまの出会いが減少している人も4割を超える結果となります。
 
「情報伝達のための会議」「意思決定・合意形成のための会議」「ブレーンストーミングや意見交換のための会議」「経営や事業の方針伝達のための会議」といった目的が設定された場については、増加が減少を上回る結果になった一方、「仕事とは関係のない雑談」は45.1%が、「会議の前後に発生する会話」は35.2%が「減少」となります。
 
コミュニケーションの満足度は、「下がった」が5.8%、「やや下がった」が23.4%で、計29.2%が「低下」と回答しており、関係者別では「他部署」とのコミュニケーションの満足度が他に比べてより低下(28.4%)している傾向が見られたが63.2%については、全体の満足度が「変わらない」と回答になります。
 
全体的にコミュニケーションの総量は減っても、目的が明確な集まりは増加しているため満足度については6割以上と変わらないが、イベントごとや雑談、他部署とのコミュニケーションの総量や満足度は減少の傾向になっています。
 
Sansan社の調査でも、初対面の社外の人との出会いが減少し、6割以上は「つながり構築に不安」と回答しております。
 
目的に合わせてテレワークとオフィス出社の使い分けも重要かもしれません。
 
テレワークにも欠かせない人事評価の仕組みづくり

投稿日:2021/12/06
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