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人事・労務 人材採用の面接、対面との組み合わせは6割

【執筆者】社会保険労務士法人スマイング コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢

AIが採用候補者の入社後活躍・退職確率を予測する将来予測型ピープルアナリティクスサービス「アッテル」を展開するアッテル社は、採用時の面接に関する調査結果を公表しています。
現在、面接はどのように行っているかを聞いたところ、「対面のみ」が34%、「オンラインのみ」が4.7%、「オンラインと対面を組み合わせている」が59.3%と、約6割の企業がオンライン面接と対面での面接を組み合わせて行っていることが分かりました。
対面・オンラインに関係なく「面接で対象者の素質を見抜くことは可能だと思うか」という質問には、「あまり見抜けない」(27%)、「ほぼ見抜けない」(7%)と、合計34%の担当者が、そもそも採用面接で見抜くことは難しいと感じているようです。
「対面とオンラインでは、どちらの方が採用ミスマッチが起きやすいと思うか」という質問には、61%の人が「オンライン」と回答しており、対面での面接の方が採用ミスマッチが少ないと感じていることもわかりました。
また、今回の調査で、約6割の人が「面接で対象者の素質を見抜ける」と回答していましたが、一般的な面接では、6割以上が面接における評価と入社後の評価にズレがあることが明らかになっており、同社は総括として、「活躍人材を採用し、採用ミスマッチを減らすためには、勘や経験による採用ではなく、適切な適性検査を使用して正しくデータ分析し、精度の高い採用基準を作ることが重要」と説明しています。
コロナ禍でオンラインだけでのコミュニケションから、実際に対面となった時に、イメージしていた身長とのギャップを感じることはよくありますが、採用面接において、対面の方が、ミスマッチが少ないと感じているようです。
人事評価制度は、求める人物像や評価したい社員などがべースになりますので、アッテルのサービスのようにデータ分析し、精度の高い採用基準を作る、または変更になった場合は、内容によっては会社の人事評価制度にも反映された方が、一貫性が出てくるかもしれません。
テレワークにも欠かせない人事評価の仕組みづくり

 

投稿日:2022/05/30
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