人事・労務の知恵袋

人事・労務 リモハラ経験者 約4割

【執筆者】社会保険労務士法人スマイング コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢

アプリ開発などを手掛けるソノリテ社は20代女性1000人を対象に「リモートハラスメント」に関する調査を実施した結果リモートハラスメントについて、約4割が「受けた経験がある」と回答しています。
具体的な内容を聞くと、1位は「Webカメラを常につなげた状態にするよう強要された」(46.2%)、2位は「チャットやメールなどで常に監視された」(33.0%)、3位は「オンライン飲み会への参加を強要された」(32.5%)が上位になり、回答者からは、「ちゃんと仕事をしているのかと疑われ、常にWebカメラをつなげた状態にさせられた」、「部屋の中を見せてと言われた」、「背景設定なしのWebカメラを強要された」といった声が挙げられていました。
「リモートハラスメントをなくすためにはどのようなことが必要だと思うか」と聞くと、「リモートワーク中のマナーやルールを定める」(57.5%)と回答した人が最も多く、次いで「社内に相談窓口を設置する」(52.5%)、「社員教育を徹底する」(35.9%)となります。
また、「リモート会議とオフライン会議はどこが大きく異なると思うか」の質問については「発言のタイミング」(61.6%)、「ディスカッションのしやすさ」(49.7%)、「意思疎通のしやすさ」(44.1%)の順に回答が多く、「資料を見せて説明をするのはリモートの方が簡単だが、相手の反応はリモート会議では分かりづらいのが難点」、「リモートは話のタイミングが難しい、オフラインは話しづらい」といった意見が挙げられています。
管理部門が無い地方の拠点に人事の担当者が出社したところ、地方の拠点の従業員から、コロナ前のようにもっと定期的に来てほしいといった要望や、リモート会議では言いにくい相談もされてとも聞きます。
ハラスメントの相談窓口もリモートや電話だけではなく、オフラインでの相談対応も可能とするのも一考かもしれません。リモートワーク中のハラスメントについても、就業規則に改めて明示されるのも一考です。
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投稿日:2022/11/14
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