人事・労務の知恵袋

人事・労務 IT業界への転職者に関する調査

【執筆者】社会保険労務士法人スマイング コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢

Webメディアを運営するユニークキャリア社が実施したIT業界への転職者400人を対象の「転職に関する調査」によれば、IT業界で年収500万円を超えるには「スキル」、年収800万円を超えるには「人脈づくり」と答えた人が最も多い結果となっています。
IT業界で年収500万円を超えるために重要なことを聞いたところ、「とにかくスキルを磨く」(171人)が最も多く、次いで「実績を作る」(154人)、「経験年数を積む」(68人)となります。
年収800万円を達成するためでは「人脈づくり」(116人)が最も多く、次いで「実績を作る」(92人)、「条件の良い求人にオファーを出す」(73人)、「とにかくスキルを磨く」(71人)、「経験年数を積む」(41人)となります。
IT業界で働くことの良さを尋ねると、「自身のスキルを身につけられる」(196人)が最も多く、次いで「業界の将来性を感じる」(145人)、「自分の興味のある分野で働ける」(129人)、「ワークライフバランスが保てる」(99人)、「給料が高い」(58人)となります。
一方、悪い部分については「残業時間が多い」(180人)が最が多く、次いで「給料が低い」(118人)、「学ぶことが多い」(111人)、「数字に追われる」(105人)、「社内でのコミュニケーションが取りにくい」(93人)という結果になります。
本調査によるIT業界で働く良さ・悪い部分では、給料が低い・高い、残業時間が多い・ワークライフバランスが保てる、といった両方が挙げられていますので、IT業界といっても、個人の感じ方や会社の制度にもよるのかもしれません。
スキルについては、IT業界で身につけられる良い部分にも、年収500万達成では上位、800万を達成するにも重要なこととして挙げられています。
IT業界の人事評価制度においても、下位等級者にはスキル、上位等級者には人脈づくりを役割や評価項目として重要されるのも一考かもしれません。
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投稿日:2023/05/01
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