エン・ジャパン社は、「選考辞退」に関するアンケート調査を実施したところ、転職活動で選考辞退をしたことがある人は61%で、2022年に実施した同調査より5ポイント上昇していました。
選考自体の理由は、面接前は「他社の選考が通過した」(37%)「ネットで良くない口コミを見た」(27%)「企業の対応が悪かった」(20%)が上位に挙げられており、面接後は「求人情報と話が違った」(49%)「他社の選考が通過した」(35%)、「雰囲気が悪かった」「面接官の態度が悪かった」(いずれも28%)が多く、内定取得後は「他社の選考が通過した」「提示された条件がイマイチだった」(いずれも44%)「雰囲気が悪かった」(20%)が多い結果になります。
「ネットで良くない口コミを見た」と回答した人からは「内定をいただいたが、ネットでその企業の口コミを見て、妻に引きとめられたため辞退を決めた」、「転職サイトの口コミが悪かった。面接で訪問したら、口コミに書かれていた通りの空気の悪さだった」などのコメントが挙げられています。
「企業の応対が悪かった」という人からは「働いている人の表情が暗く、面接も面倒くさそうな口調で応対され、人を大事にしない会社だと感じた。たばこ臭かったことも嫌だった」、「面接にて血液型や家庭環境、宗教などの相応しくない質問が多かった。さらに『ほかに最有力候補がいたが、その方が辞退したため仕方なく面接している』と言われた」といった声が挙げられています。
ネット上の口コミの影響もあるようですが、口コミだけではなく実際に面接で訪問した際の雰囲気の悪さや面接官の態度の影響が大きいようです。
面接の質問内容や面接官の態度を変えるだけでも、採用力が上がるかもしれません。
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