学情社が発表した調査結果によると、学生が適正だと感じる初任給の額が上昇傾向にあることが分かりました。
初任給について、どの程度が適正だと思うか尋ねると、最も多かったのが「20万~24万円」(45.6%)が最も多く、次いで「25万~29万円」(38.1%)、「30万~34万円」(9.4%)となり、2022年の調査と比べると、「20万~24万円」は12.9ポイントも減少し、「25万~29万円」は9.3ポイント増加し、30万円以上の回答も増加しており、初任給を引き上げる企業の増加や物価高騰などを背景に、学生の意識も変化しているようです。
初任給が高い企業の志望度については、48.3%が「志望度が上がる」と回答しており、「やや志望度が上がる」の38.3%と合わせると、9割弱を占めています。
給与制度に対する取り組みとして、初任給を引き上げたり、専門性や能力に応じて初任給を設定したりする企業についても質問したところ、そういった企業に対して「志望度が上がる」という回答が65.1%となり、「どちらかといえば志望度が上がる」も27.3%となっており、合わせると9割以上になります。
回答者からは「初任給を引き上げる企業が増えているので、変化に対応している企業は好感が持てる」「企業が個人の能力を評価しようとしていることが分かる」というコメントが寄せられています。
10月1日から最低賃金も上昇することもありますが、人手不足の影響から初任給の引き上げを行う企業や、人事評価制度を見直す企業は増えております。
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