オープンワーク社は「転職者が成長し、評価される企業ランキング」を発表しています。
「20代成長環境」と「人事評価の適正感」について、多くの中途入社者が高く評価したのは、コンサルタント会社「マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社」となり、評価した人からは「人の成長にかなり注力している会社。定期的に実施されるグローバル研修、日本支社独自のコンサルスキル研修、プロジェクトメンバーが相互に成長に向けたフィードバックをし合う仕組みなど、よくできた仕組み・豊富なリソースを投入しており、結果としてコンサルタントの成長スピードは速い」という声が挙げられていました。
2位にローランド・ベルガー社、3位にA.T.カーニー社と、トップ10にコンサルティング会社6社がランクインしており、オープンワーク社は「近年、コンサルティング会社は就活生からも志望先として注目を集めている。中途入社の社員から投稿されたクチコミからは、さまざまな研修プログラムが提供されており、特に若手社員のモチベーションをサポートする教育環境を評価する声が多く見られた」とコメントしています。
今回の結果を受けて、オープンワーク社は「慢性的な人手不足を背景に、転職希望者は7年連続で増加しており、今後さらに人材の流動化が進むことが予想される。さらに民間調査では、転職を考えるきっかけとして『成長できる環境で働きたい』が上位に挙げられており、ステップアップ機会としての転職が一般的になってきていることがうかがえる。転職を前提としたキャリアパスの設計は学生にも浸透し始めており、今後は複数の企業で経験を積むことを前提に、いかに自身のスキルに磨きをかけられるかが重要になるのではないか」とコメントしています。
中小企業では、研修プログラムの充実は難しいかもしれませんが、勤続年数に関わらず重要な役割を任せられる環境や、若手のモチベーション維持のためのメンター制度の導入などは比較的導入しやすいのかもしれません。