レバレジーズ社の調査により、管理職に就いていないIT人材のうち、「管理職になりたい」人は15.7%ということがわかりました。
現在管理職に就いていないIT人材のうち、「今後管理職になりたい」とした人は15.7%だった一方で、「全くそう思わない」人は38.5%、「ほとんどそう思わない」人は19.8%で、約6割の人が管理職に就く意向が薄いこともうかがえた。
管理職になりたい理由としては「給与・報酬を現状より上げたいから」(56.7%)が最も多く、「組織への影響力を拡大したいから」(12.6%)、「組織や部門の意思決定の権限を持てるから」(9.4%)が続いています。
管理職になりたくない理由としては「責任やストレスを感じることが増えそうだから」(48.4%)が最も多く、「管理業務よりも技術者としての専門性を磨きたいから」(11.7%)、「適性がないと感じるから」(11.3%)が続いています。
なりたくない理由としては、全ての世代で「責任やストレスを感じることが増えそうだから」が1位となり、20代では「給与」や「残業時間」への懸念が上位に挙がっている一方で、40~50代では「自身の適性」や「技術者としてのキャリア志向」との不一致が多く挙がっており、世代ごとの意識の違いもあるようです。
レバテック社の執行役員は、「管理職の業務は、ピープルマネジメントからプロジェクト管理まで多岐にわたる。負担を軽減するには、責任・業務範囲の細分化や、必要に応じた業務切り出しの検討が必要になる。管理業務を担う社員の増員や、フリーランスへの委託も1つの選択肢だ」とコメントしています。
本調査にもある通り、IT人材は、スペシャリストを目指す意向の者も一定数います。IT企業の場合、管理職と専門職の両方を育成・評価できる人事制度を適用する意向も多くあります。