人事・労務の知恵袋

採用 出世意欲の低い若手社会人「半数は出世したいと思わない」

日本人材ニュース
会社に対する幻滅なのか、学生が会社や社会の厳しさを知ったためなのか――毎日コミュニケーションズ(東京都千代田区)が、入社2~5年目の若手社会人と2011年4月入社予定内定の学生を対象に実施した「仕事に関する意識調査」で、若手社会人の半数が「出世したいと思わない」と回答している。

調査では、「どこまで出世したいか」を聞いたところ、若手社会人の48.1%が「出世したいと思わない」と回答、2008年度の調査から3年連続で「出世したいと思わない」が1位となっている。

一方、内定学生は「部長・プロデューサーまで」が27.3%と最も高く、次いで「役員ま で」(22.0%)、「社長まで」(14.0%)、「課長・ディレクターまで」(10.7%)、「主任・係長まで」(10.3%)となり、84.3%が“出世したい”と意欲的だ。

働くことに対するモチベーションに関しては、内定学生が「非常にある」(46.0%)、「まあまああ る」(44.3%)と約9割が“ある”と回答したが、若手社会人は「非常にある」(7.8%)、「まあまあある」(47.4%)を合わせても55.2%にとどまり、35ポイント以上の差が表れている。

会社への愛社精神をみても、若手社会人は「非常にある」(5.1%)、「まあまああ る」(39.9%)をあわせて45.0%。
内定学生は「非常にある」(30.0%)、「まあまあある」(51.0%)と81.0%が、入社前にもかかわらず高い愛社精神を示している。
これもまた、3年連続で両者の間に30ポイント以上の意識の差が出る結果となった。

会社や社会の厳しさを思い知った学生がやる気を無くしていることもあるだろうが、やる気に満ち溢れた学生を、わざわざ”やる気の無い”人材にしてしまう企業の体質や人材育成方法にも大きな問題がありそうだ。
(以上、記事より)


入社前の内定学生は、これから自分が入社する企業に対する期待にあふれているからか愛社精神が高い結果となっており、これに対して入社後の社会人は愛社精神も仕事に対する意欲も低い結果になっています。

記事ではやる気のない人材にしてしまう企業側にも問題があるのではとの事ですが、彼らが育ってきた時代の教育方針も影響していると考えられます。

十把一絡げにするつもりはありませんが、ゆとり教育の影響です。

ゆとり教育での教育方針は、勉強の成果や意欲よりも、教育を受ける態度を重視したとされています。
良い子でいれば良かったわけです。

他人との競争を良しとせず運動会でも1等賞・2等賞など賞をつけないとして教育を受けてくれば、本人の意識に関係ないところで考え方が醸成されていきます。

企業は様々な世代が混在する組織で成り立っています。

上司は、今の若者は・・・で済ますのではなく、各世代が育ってきた時代背景や教育内容も捉えつつコミュニケーションをとり、若手人材を育てていくことが求められているようです。

投稿日:2010/11/11
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