労政時報「ジンジュール白書」より
■クールビズに関する服装基準は、4割が「社内ルールで決まっている」
会社で「クールビズ」に関して目安となる服装基準(ガイドライン)など社内ルールは決まっているかを聞いたところ、「社内ルールで決まっている」が39.6%、「社内ルールで決まっていないが、慣習的なルールはある」が34.1%と、何らかの形でルールがあるという回答が4分の3を占めました。
また、在籍している企業の規模別に見ると、「社内ルールはない」という回答が30人未満の企業では 47.4%あったのに対して、3000人以上規模の企業では12.5%と、企業規模が大きいほど何らかの形で社内ルールが決まっている結果となっています。
■6割の男性が職場で「短パン・半ズボン」禁止
会社で「禁止されている」服装について男性に聞いたところ(複数回答)、最も多くの回答が集まったのが、「短パン・半ズボン」(57.0%)でした。以下、「ジーンズ・カラージンズ」(50.0%)、「ジャージ(トレパン)」「タンクトップ」(ともに49.6%)と続いています。
環境省が進めている「スーパークールビズ」で推奨されている服装としては、「開襟シャツ(アロハシャツ、かりゆしシャツなど)」(26.9%)、「ポロシャツ」(26.4%)、「スニーカー・スポーツシューズ」(21.5%)などは、4分の1前後の会社で禁止されているようです。
■女性は5割が職場での「極端に肌を露出する服」禁止
会社で「禁止されている」服装について女性に聞いたところ(複数回答)、最も多くの回答が集まったのは、男性のように具体的なアイテムではなく「極端に肌を露出する服」(46.0%)でした。
以下、「ジャージ(トレパン)」(41.8%)、「トレーナー、スウェット」(38.5%)と続いています。
また、露出の高い服装は禁止されている傾向が強く、「極端に丈の短いスカート」「キャミソール」はともに36.8%の企業で禁止されていました。
また、「まったく『禁止されている服装』はない」、という回答は33.5%と、男性の回答に比べて9ポイントほど高く、男性よりも女性のほうが、ドレスコードが緩く設定されている企業が多いようです。
とはいえ、「まったく『禁止されている服装』はない」という回答を業種別に見ると、在籍している企業の規模別に見ると、30人未満の企業では47.0%あったのに対して、3000人以上規模の企業では16.3%と、企業規模が大きいほど「禁止されている服装」がある場合が多いようです。
(以上、記事より)
今夏のクールビズに関しては、震災の節電により昨年以上に一般化されているように思えます。
実際に社内の温度に限らず、駅構内や公共施設内なども気温が高く、暑苦しく感じます。
クールビズに伴う社員の服装については、業界や職種、また企業の方針により基準がさまざまですが、接客サービス業ではお客様への印象が大事になりますので、クールビズとはいえそれなりに規制された服装にならざるを得ないところでしょう。
個人的には、男性のネクタイ・上着着用は見た目も暑く感じ、あまり必要ないのではと思っています。むしろ見た目にも涼しげの方が印象も良くなるのではないでしょうか。女性は、肌の露出度合いが多いのは避けるできでしょう。
服装は個人的主観が大きく関係するため、クールビズのように一定基準以下(常識的範囲以下とでもいいますか)に着崩すとなると、妙に崩しすぎていたり、また清潔感がなくなったりもし、また受ける印象も個人ごとにバラバラと、何とも困った状況になってしまいます。
人事労務的観点からすれば服務規律にあたるところといえ、やはり一定の節度を保つことは必要といえるでしょう。
企業規模が大きくなるほどクールビズ時の服装ルールが設定されているというのもうなずけるところ。
これを機会に、常識的な範囲(これがやっかいなんでしょうが)での夏場の服装が定着してくれば、世間も騒ぐことなく、また働く側も業務効率に影響しない程度に涼しい服装で仕事に向かえるのではないでしょうか。
それにしても暑すぎます。
上記内容に関連する「社員も安心、会社も納得の就業規則」ページもご覧ください。
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