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人事・労務 すきまワーカーを労働力に活かせるか

今日の日本経済新聞電子版に「すきまワーカー覚醒 主婦・シニアが切り札に」という記事がありました。

夫の転勤・子育てが重なりパート勤務が難しい主婦を対象にした、すきま時間を利用したデータ入力作業や、定年後の一定スキルを持ったシニアを対象とした専門業務、会社に勤務する者が副業として帰宅後や週末に愛犬グッズの販売サイトを運営する、などが紹介されています。

こういった、すきま時間を利用した働き方の場合、働く側の意識として仕事に対する責任感があまり高くなかったりというケースもあり、企業も積極的に活用す るという場面が少なかったのですが、ここ最近の人手不足感もあってか、単発・短時間での仕事を依頼するケースが増えてきているようです。

新たな仕事の求め方として「クラウドワークス」のような仕組みも広がっています。

これはアプリ開発・ホームページ制作・デザイン・ライティングなど、一定のスキルを持った方が仕事を探す側として登録をし、これらの方々に仕事を依頼したい企業が発注をする仕組みを、クラウドで実現しているものです。

双方の不安事項が解消できるようなヘッジもされており、この仕組み中で200億円近い業務の依頼がされています。

いずれも企業に雇用されて働くという形ではなく、仕事が発生した都度働くという形の業務委託型になる事から、ここには最低賃金がどうのという制限は生じません。

時間単価という観点からみると、仕事を請ける側は自身のスキルや就業度合いに応じて単価が高いものもあれば、極端に低くなるものもあります。

発注する企業側からすれば発注単位での業務コストになるため、人件費・雇用維持にかかるコストとは切り離して考える事ができます。

どのような働き方が良い・悪いというのではなく、多様な働き方を求める人も現実に存在するという事を理解しつつ、企業としては欲しい労働力の一つして埋め合わせるに足るものかどうかという判断をしながら、積極的に活用していくというのも一考でしょう。

参考)クラウドワークス
http://crowdworks.jp/

 

投稿日:2015/01/08
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