厚生労働省は「長時間労働削減推進本部」を設置し、悪質な企業の取り締まりの強化や働き方の見直しを呼びかけており、最近のニュースでも過重労働に関するニュースをよく見かけるようになりました。
長時間労働がなくならない理由について、「仕事に対する細かさやこだわり」「所定労働時間の概念がない」「残業しないと人事評価が悪くなる」「会議や打ち合わせは全員が揃っていないといけない」「自分の考えを部下に上手く言語化して伝えられない」という上司の意識面の問題がプレジデント社の取材で挙げられました。
一昔前の日本企業は、長期雇用を前提に業績拡大のため、長時間働くことで成長してきました。長い時間職場で働くということは、上司や同僚と一緒の時間が増えることで、OJTでの徹底的な育成と社内の連帯感の向上によって、個人のスキルアップとチームワークが向上し、結果的に業績拡大につながるというサイクルになっていました。
いい悪いではなく、こういう価値観を未だに持っている年代がいることは確かだと感じます。
長期雇用という前提は崩れ、長時間労働の規制は今後もますます強化されていく方向です。根本的な改善をする上では働き方の見直しだけでなく、上司の意識や、部下を承認するする事でコミュニケーションの取り方を変えることも、重要だと思います。
参考)長時間残業 主因は「丁寧で愚か」な上司だった
http://president.jp/articles/-/17879
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