最近、健康経営という概念をよく耳にするようになりました。
健康経営とは、「企業が社員の健康に配慮することによって、経営面でも大きな成果がきたいできる」との基盤に立って、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践することを意味しています。
社員の健康管理、健康づくりの推進は、単に医療費という経費の削減のみならず、生産性の向上、社員の創造性の向上、企業イメージの向上等の効果が得られ、かつ企業におけるリスクマネジメントとしても重要です。
社員の健康管理者は経営者であり、その指導力の元、健康管理を戦略に則って展開することが、人材難のこれからの企業経営にとってますます重要になってくると注目を集めています。
昔から日本では「旬のモノは栄養価が高い」という言い伝えがあり、旬の野菜は旬を外れたモノよりもビタミン類が多いことが近年の研究で明らかにされています。
日本が世界一の長寿国となり、日本の伝統的な和食が長寿食として世界中から注目されていることは有名です。
和食には「旬の食品を上手に選んでおいしく食べる」という生活の知恵がつまっています。
若い世代の栄養素摂取状況をみると、ビタミンやミネラル、食物繊維などの主要な栄養素18項目のうち、推奨量を上回るのはたった3項目だけとの事。
ビタミンやミネラルは生きるために必須の栄養素で、食物繊維は生活習慣病の予防・改善に役立つ栄養成分です。
たとえ食べる量が同じでも、「旬」の食材を積極的に食べれば、口に入る栄養量は必然的に増えてくるはずです。
忙しくて時間が取れないからと、コンビニのおにぎりやサンドイッチでお昼を過ごし続けることは、栄養バランス面からみると、体調不良の原因や、集中力の低下などの生産性の減少につながるかもしれません。
企業として、社員に旬の食材の消費を促すことは難しいかもしれませんが、何かしら、社員の健康や安全に配慮することは長い目でみれば生産性の向上に有効だと思います。
参考)「全然老けない人」の買い物カゴに、あの果物とキノコあり!
http://president.jp/articles/-/16645
安全衛生優良企業認定について
https://www.nari-sr.net/white-mark