リクルートキャリア社による新型コロナ感染拡大以降にテレワークをするようになった人への調査によれば、「テレワーク開始前にはなかった仕事上のストレスを感じたことがあるか」という問いに対して、約60%が新たなストレスを感じていることが分かりました。
ストレスを「感じた」と回答した人に、調査時点の9月までにそのストレスを解消できたか尋ねると、「解消できていない」が22%、「どちらかといえば解消できていない」が46%と、計68%が解消できておらず、ストレス解消状況を年代別にみると、「解消できた」という回答は20代で41%、30代で35%、40代で32%、50~60代で16%、と年齢が上がるほど長期間にわたってテレワークのストレスを抱えていることが分かります。
テレワークのストレス解消状況を、仕事中の「雑談」の有無によって分析すると、大きな差が見られました。テレワークによるストレスを「解消できていない」という回答は、雑談がある人では63%だったのに対し、雑談がない人では77%となりました。その差は14%となり、雑談がない人の方がストレスを解消できていない傾向が強いことが分かります。
テレワーク中に経験している雑談については、「チャットなどでの業務外の会話」が41%、「会議開始前の世間話のような会話」が32%、「会議の予定などではない電話での会話」が21%、「雑談用の時間を確保しての会話」が8%、「全くない」が36%となり、年代別にも差が見られ、50~60代は「チャットなどでの業務外の会話」「会議開始前の世間話のような会話」を選んだ割合が他の年代よりも少なく、「全くない」は44%と最も多くなります。
リクルートキャリア社は雑談がストレス解消の一つの鍵になっているとし、「行き過ぎた効用主義に陥りやすいテレワークで働く個人から、過剰なストレスを解放する大切な職場コミュニケーションなのかもしれない」と解説しています。
年代だけではなく、チャットツール・電話・オンライン会議、個人によってもコミュニケーションツールは好みや話しやすさはわかれます。
また、50~60代は「雑談用の時間を確保しての会話」を選んだ割合が他の年代よりも高いことから、業務中に雑談をすることに抵抗がある世代の可能性も考えられます。
テレワーク中の課題として、コミュニケーションを挙げる企業は多くありますので、雑談用の時間を設けたり、選択できるツールの幅を会社として用意されてもいいのかもしれません。
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