HRサービスを提供するアスマーク社が2021年春に入社した新入社員などを対象に行った調査によれば、在宅勤務と出社を自由に選べるとしたらどのような働き方をしたいかを尋ねると、「全て在宅がよい」(28.8%)、「ほぼ在宅勤務で、時々出社がよい」(25.8%)、「在宅勤務と出社が半々がよい」(16.7%)、「ほぼ出社で、時々在宅勤務がよい」(10.6%)、「全て出社がよい」(18.2%)と、在宅勤務中心の働き方を希望する人が半分以上だったということがわかりました。
また、コロナ禍での仕事における困りごとや不安を聞いたところ、「オンラインでの会議・会話はやりづらい」(53.8%)という回答が最も多く、「他の社員の顔や名前が分からない・覚えづらい」(52.3%)、「会社特有の文化や暗黙のルールが分からない」(50.8%)、「他の社員と打ち解けにくい」「自分の仕事ぶりがどうみられているのか分からない」(ともに48.5%)「会社の業績・先行きが不安」(43.2%)となります。
アスマーク社は「在宅勤務実施者のほうが入社後の不安は多い傾向がある」と分析しています。
先日、関与先企業に中途で入社した人事部長から、マスクしている顔だと顔が覚えにくく、オンラインでマスクしていない顔を見ても、顔と名前が一致しにくい、といったこともお聞きしました。
コロナ禍で、入社する新入社員にとっても、他の社員との距離感や会社の文化はわかりにくくなっているのかもしれません。
従業員が相互に従業員の情報を検索できるようなタレントマネジメント系や、ピアボーナスなど従業員同士のコミュニケーションを促進するようなシステムを導入する企業も多くなっていますので、会社の制度と合わせて検討してもいいのかもしれません。
テレワークにも欠かせない人事評価の仕組みづくり