日本経済新聞社がドコモ・インサイトマーケティング社の協力を得て、携帯電話の位置情報と属性を分析すると、「お酒好き」な人は朝から出社する傾向が強いことがわかりました。
さまざまな属性ごとの傾向を分析したところ、趣味による違いが表れており、東京・大手町のオフィス街でお酒好きの人の平日正午の推計人口は今年9月には1万1000人と、減少率は2019年9月から11%と、ドコモ・インサイトマーケティング社の加藤氏は、「お酒が好きな属性を持つ人は、他の属性に比べてコロナ前と近い水準まで戻りつつある」と指摘しており、「スポーツやアウトドア好き」は32%減、「料理好き」は23%減、国内の他の都市でも同様の傾向があるようです。
リアルな接点を求める傾向は役職や年齢が上がるほど高く、管理職以外の「平社員」と管理職や役員の地位にある人の推計人口を比較したところ、平社員はコロナ前の70~80%と平均並みだが、管理職や役員は5ポイントほど高くなります。
出社派と在宅派の交流という新たな課題も浮かんでおり、ツナグ働き方研究所の所長の平賀氏は「出社派と在宅派が無秩序に混じる『まだらテレワーク』で互いに疑心暗鬼になる弊害がある」「飲み会がオフィスに集う人だけの閉鎖空間になってはいけない」とも指摘しています。
コロナ以前からフルリモートワークを導入していた企業でも、月1回の任意参加のランチ会など、定期的なリアルな接点を設けていた会社のほうが、フルリモートワークがうまく機能している企業が多いように見受けられていました。
テレワークが社会に浸透しましたので、従業員同士の溝のないコミュニケーションや、顔を合わせた交流の仕方など、検討してもいいのかもしれません。
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