人事・労務の知恵袋

人事・労務 退職代行の利用者、7割超は20代

【執筆者】社会保険労務士法人スマイング コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢

退職代行サービスを運営するEXIT社が、退職代行の利用者に関するアンケート調査を実施しています。
利用者を年代別に見ると、「20~24歳」(36.5%)と「25~29歳」(35.7%)が目立って多く、次いで「30~39歳」(18.2%)、「40~49歳」(5.3%)、「19歳以下」(2.8%)となります。
利用者の年代は、7割以上が「20代」となり、同サービスの20代の利用割合は、2021年は67.1%、2022年は69.5%、2023年は72.2%と年々上昇傾向にあるようです。
勤続年数については、「3カ月未満」(38.1%)が最も多く、次いで「3カ月以上1年未満」(33.6%)、「1年以上3年未満」(20.4%)と続いており、メンタルヘルスの不調を退職理由に挙げた人は、全体の59%に及んでいます。
「5月病」という言葉があるように5月上旬は、心身に様々な不調を感じやすくなる傾向があり、入社の多い4月から3か月未満で退職代行の利用者が多いのかもしれません。
SNSの発達や口コミサイトの充実化により、企業情報のオープン化が進み、Z世代のメイン層である20代の退職代行利用者が増えている可能性もあります。
会社独自の人事制度などをオープン化していくことは、20代・Z世代の採用力向上にもつながりやすくなるのかもしれません。
デジタル人材の人事評価制度セミナー

 

投稿日:2023/05/15
IT業界の人事・労務、就業規則 社会保険労務士法人スマイング
〒151-0072 東京都渋谷区幡ケ谷2-14-9 ヤナギヤビル4F
新宿駅から京王新線で3分「幡ヶ谷駅」下車 北口より徒歩1分
※当サイトの文章、イラスト、写真、図や表などの無断転載を禁止します。

人事・労務の知恵袋一覧

PAGETOP