人事・労務の知恵袋

人事・労務 新入社員がハラスメントだと感じること

【執筆者】社会保険労務士法人スマイング コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢

ダイヤモンド・コンサルティングオフィス社は、2023年4月入社の新入社員を対象に「ハラスメント」に関する意識調査を実施した結果、9割以上が「パワハラ」「セクハラ」を認知していると回答していました。
「ハラスメント」という言葉を聞いた経験については、91.2%が「ある」と回答しており、内容までよく理解しているハラスメントの項目は、「セクハラ」「パワハラ」が9割以上を占めていました。
「パワハラ」だと感じるシチュエーションについては、「ミスしたときに、『こんなこともできないなら、小学生からやり直せ!』と怒鳴られた」(65.0%)が最も多く、順に「仕事ができないことを理由に、今月末で自主退職をしろと指示された」(61.1%)、「同僚の前で(みんなの見ている前で)上司から、遅刻したことを叱られた」(32.5%)となります。
「セクハラ」だと感じるシチュエーションについては、「体をじろじろと見られた」(58.2%)が最も多く、順に「上司から2人きりで食事に誘われた」(39.3%)、「飲み会の席で交際経験を質問された」(37.1%)、「肩に『ポン』と手を置かれた」(29.3%)、「懇親会で、上司の恋愛体験談を聞かされた」(16.1%)、「髪を切った翌日、『髪切ったんだね』と先輩から言われた」(11.8%)、「『その服よく似合うね』と嫌いな先輩から言われた」(11.1%)になります。
同社によると、上位2つともこの内容だけでは「セクハラ」には該当せず、今回調査した対象者はセクハラに対しても、誤った理解をしていることが分かったとコメントしています。
ハラスメントに関する相談は年々増えておりますが、相談内容から「ハラスメント」に該当しない可能性が高いケースも多くあります。
ハラスメント研修などにより、従業員に正しい知識を浸透させることも一考かと存じます。
研修プログラム>ハラスメント

 

投稿日:2023/07/10
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