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その他 東京都、最低賃金30円上げ初の800円台 生活保護よりなお低く

8月25日 日本経済新聞
東京労働局は都内の2010年度の最低賃金(時給換算)を現行より30円引き上げ、821円とすることを決めた。
初めて800円を上回り、10月24日から適用する。

現行の最低賃金は791円で、引き上げ額が30円以上になるのは1977年度以来という。
ただ、生活保護の水準よりはなお10円低い状態が続く。

東京地方最低賃金審議会の答申を受けた措置。
最低賃金を20円以上引き上げるのは4年連続になる。
同局によると、現在都内で時給821円を下回る労働者は約5万3千人。
最低賃金の引き上げは、こうした労働者の待遇改善効果につながる一方、労働者を雇う中小企業などの人件費負担が増す可能性がある。

2008年に施行された改正最低賃金法は、最低賃金が生活保護の水準を下回る状況の解消を求めている。
同局は同法に基づき、2011年度以降に最低賃金を引き上げ、解消を目指す方針。
(以上、記事より)

東京都の最低賃金が4年連続で引き上げられます。

初の時給800円超えとなっても、生活保護水準よりも最低賃金が低い状況に変わりありません。

最低賃金法では、生活保護との逆転現象の是正を義務付けていますが、未だ改善されない形にはなります。

最低賃金は、地域ごとに決められているものと、産業別に決められているものの2種類があり、企業は最低賃金額以上の賃金を支払わなければいけません。

最低賃金の引き上げは給与額にも影響する事から、企業側からみた雇用確保と労働者側からみた生活保証との点で議論されています。

労使間での議論は景況感等もにらみながら進めていくべきでしょうが、地域格差はあるにせよ、生活保護との調整バランスは必要ではないでしょうか。

投稿日:2010/08/25
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