5月28日 読売新聞より
来春の新卒採用で、会社の補助的な業務に携わる「一般職」を復活させる動きが広がっています。
学生にとっても長く働ける「安定した身分」が魅力なようで、就職戦線が学生に有利な「売り手市場」にもかかわらず、9年ぶりに再開した商社には女子学生を中心に約170倍の応募が殺到しているとの事。
総合商社の伊藤忠商事と丸紅は、来春の入社を対象に、ともに9年ぶりに一般職の採用を再開。伊藤忠は20人、丸紅は30人を採用する予定。
伊藤忠は1980年代、年間100人以上の一般職を採っていましたが、IT(情報技術)化により業務が減ったことなどを理由に中止していました。
再開の理由について、平山伸一・人材開発室長は「派遣社員は3年程度で入れ替わり、正社員と同じ仕事内容を求めにくい。『長く働きたい』という女性も増え、多様なニーズに応えられるようにした」と説明しています。
金融機関でも、朝日生命保険が10年ぶり、住友生命保険は2年ぶりに再開しています。
(以上、記事より)
景気の上向き感、学生気質の変化と業務内容の変化からか、一般職が復活するようです。
一般職=女性の感が強く、男女雇用機会均等法に抵触しないのか心配になりましたが、そこは各社とも求人内容ではしっかりと対応していました。
再開理由にも「長く働きたいという女性も増え」とあるように、本音では各社とも女性社員採用の柱としたい気持ちが感じられ、対して学生側にもニーズがある事が伺えます。
かつてのように一般職=女性限定でというのはないにしても、入社後の処遇に格差が生じないような人事制度をもって各社とも対応してくれていると思いたいものです。
人事・労務の知恵袋
- 採用 一般職が復活?
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投稿日:2007/05/29
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