日本経済新聞社は、ビジネスパーソンに必要な能力について、マーケティングにかかわる30歳前後の企業を代表する「エース社員」に集まってもらい、機会学習を使った能力テストに協力してもらい、彼らの本音を紙上座談会形式でまとめ、一線で働く若手マーケターの特徴を抽出しました。
企業人事・採用支援のIGS社が提供するAIを使った適性検査「GROW360」を受検し、「個人的実行力」「決断力」「柔軟性」「情熱・宣教力」「物事への興味関心度」「耐性」「課題設定」「創造性」の8項目から、一般的な会社のデータと比較した結果、エース社員は「個人的実行力」「決断力」「物事への興味関心度」「耐性」といった自己に関する領域で飛び抜けた特性をもっており、「柔軟性」や「情熱・宣教力」といった、周囲とうまく仕事を進めるための特性も強く兼ね備えていることが明らかになりました。
IGS社によれば、実行力や決断力といった行動特性は、業務を通じて高めていくことができ、「まずは自分がビジネスパーソンとして周囲からどのように思われているのか、助言を求めてみるといいだろう」といいます。どんな行動特性や「持ち味」を持っているかは、自分自身ではなかなか気づきにくいものです。
ギャラップ社の調べでは、20%の社員しか業務に「持ち味」を発揮出来ていない、という結果が出ており、逆をいえば80%の社員はまだまだ伸びる可能性を秘めております。
原因としては、自分自身では相手によく見られたいという思考が働きますので、自分が思う「持ち味」は「自慢や憧れ」である可能性や、会社としての適材適所等の問題もあります。
「持ち味」は失敗と成功を繰り返した経験の蓄積から形成されるものですので、得意ではないことが「持ち味」に変わることはほとんどないため、弱点や苦手なことを改善することいった従来型の指令と管理によるマネジメント手法では、イキイキとした会社づくりは難しいものです。
管理職が日頃から一人ひとりの「持ち味」を発見して、「持ち味」を伸ばすことを念頭に施策や教育を行うこと、会社として適性検査や性格分析・エンゲージメント分析などのクラウド等のツールを活用する方法も一考です。
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