学情社の調べにより、20代が選ぶ「転職人企業ランキング」が明らかになりました。1位はトヨタ自動車で、2位はGoogle、3位はソニーだった。大手企業でありながらも、新しい技術や事業に積極的な企業に人気が集まった。
業界別に見るとIT・ソフトウェア業界が好調で、ヤフー社、富士通社、ZOZO社、LINE社などが上位にランクインし、同社は「世間的にも注目が集まっている業界。社会人としての経験を積んだ20代の関心も高まっているのではないか」「大手企業に入社すれば一生安泰とはいえない現状があることを、分かっている社会人も多い。転職では、自分自身の実力で勝負できる知識やスキルを身につけられる企業を目指しているのではないか」「2020年卒学生の就職人気企業ランキングと比べると、若手社会人は成長している業界で経験を積むことなどを重視する傾向にある」と述べています。
また、日本経済新聞社の調べによる、多くのエンジニアを輩出する東大の大学院情報理工学系研究科や前身となる研究科の修了生の就職先をたどった結果、スタートアップ企業の社名が目に付きます。
同社が、スタートアップ人気の背景を探るため、就職する学生の話も聞いたところ、以下が挙げられています。
・面接時から入社後の仕事内容が明確だった
・専門性をすぐ生かせることに加え、将来のキャリアを描きやすい
・経営者がエンジニアに理解を持ち、エンジニアが働きやすい環境の整備に力を入れ、勤務時間などを柔軟にすることも人材を引き付ける原動力となっている
・ベンチャーキャピタルによる投資が増え、大手企業とも処遇に差が無い
ある人事コンサルタントは、一部の大手企業は初任給の引き上げなどに動くが、給与だけで優秀な人材は振り向かない、企業が人材を集め競争力を高めるためには、キャリアパスや専門性を生かせる役割を提示するなど、人事部の仕事を抜本的に見直すことが急務になっている、と述べています。
人事の仕事は、「採用・育成・評価」と言われています。
エンジニアに限らず、採用力に課題を抱えている企業や、優秀な社員を採用したい中小企業は、育成や役割と評価など、人事関連の内容を見直すことが効果的です。
人材育成から定着率向上につながる人事評価制度
https://www.nari-sr.net/media/seminar/201702-03