人事・労務の知恵袋

人事・労務 テレワークでの変化についての調査

【執筆者】社会保険労務士法人スマイング コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢

朝日新聞社が実施したネット調査によれば、在宅勤務で仕事の負担は減り、テレワーク経験者の3人に1人が体重が増えたと回答しており、運動量は減り、食費は増えたという人が多く、家族との関係にも変化が見られます。
新型コロナウイルスの感染拡大以降のテレワークでの様々な変化を聞いた結果、体重が「増えた」は34%、「減った」の11%を上回り、「変わらない」は55%と、テレワークの頻度が多い人ほど、体重が「増えた」人が多くなっております。
労働時間は「減った」は26%で、「増えた」は13%となり、仕事の身体的な疲れも「減った」が28%、「増えた」の19%より多く、運動量は「減った」が52%に達しており、「毎日在宅勤務になって、体重が一時10キロ増え、片道1時間の通勤の負担がなくなったうえに、家にいるので間食が増えた」と意見も挙げられています。
家計の変化については、交際費は49%、服飾費は35%が「減った」と、「増えた」より多く、食費は「増えた」が32%、「減った」14%を上回り、「外食が少ない分、料理にいい材料を買ったり、お取り寄せをしたりと、おうち時間を豪華にしたくなる」と意見も挙げられています。
家族との会話は「増えた」が34%で、「減った」は7%、子どもと暮らす人では44%が「増えた」となり、家事・育児の時間が「増えた」人は27%。既婚女性では44%に対し、既婚男性では29%にとどまった。その影響もあってか、生活のストレスが「増えた」は、男性は25%に対し、女性の35%の方が高くなっております。
テレワークの普及にあたり、生活環境の変化やそれに伴う影響も現れてきております。この調査でもストレスの影響が大きいように見受けられます。
テレワークの普及により、メンタルヘルス、労働安全衛生面の対応や施策も変化が求められているのかもしれません。
テレワークにも欠かせない人事評価の仕組みづくり

投稿日:2021/01/18
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